2019-12-01 リベラリズムの終わり その限界と未来 萱野稔人著 フーコー、ドゥルーズ=ガタリを軸にした国家論、暴力論で著名な哲学者によるリベラリズム限界論。 リベラリズムの限界とは、その社会の規範意識を超えることはなく、社会の最高原理とはけっしてなり得ないことだ。なぜ、リベラル派が欺瞞的にみえ凋落著しいのか?それはリベラリズムを金科玉条にし、その限界に無自覚だからと言う。 パイの縮小による危機意識とそれによる「右傾化」現象の分析、また「右」「左」の政治的立場を排した分配の最適化論は以前、別書でも言及していたが、理想主義を排した地に足の付いた論考。 ポストトゥルースと併せて考えたい。。