Yoshitake Hashimoto

読書メモ 読書を繋ぐ 繋げる読書 交差する思想

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

はじめてのスピノザ 自由へのエチカ 國分功一郎著

忘れられた17世紀の哲学者、バールーフ・デ・スピノザ(1632-1677)について。 そしてその現代的意味を問う。 近代哲学はデカルト(1596-1650)を父祖とし、その認識論はカントに引き継がれ、ヘーゲルを頂点とする。 スピノザはデカルトと同時代に生きたが、…

遊動論 柳田國男と山人 柄谷行人著

農商務省(現農水省)の農政官僚である柳田國男(1875-1962)が、なぜ民俗学を研究し、日本人の原初的思考へ向かうべく山人考なる思索、考察を深めたのか。 柳田の思想的足跡を辿る、哲学者柄谷行人による柳田國男論。 柳田國男は吉野作造とともに普通選挙を…

『人新世の資本論 斎藤幸平』『カール・マルクス 「資本主義」と戦った社会思想家 佐々木隆治』

カール・マルクス(Karl Marx 1818-1883)について。 両著者とも新MEGA(Marx-Engels-Gesamtausgabe )の編集に携わり、マルクス晩年の研究ノートを基づいて新たなマルクスの側面を描き出している。それはエコロジストとしてのマルクス。 研究ノートによれば…